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第45回日本川崎病学会・学術集会
大会長
久留米大学医学部 小児科学講座 教授
時下、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また、日頃より格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
川崎病は1967年 川崎富作先生により報告され、世界的に認識されるようになった 日本では1 歳前後の乳幼児が罹患する小児の血管炎症候群です。全国調査によると、COVID-19の流行により発生数が一時的に減少しましたが、それまでは継続的に患者数は増加しており、近年では年間2万人弱の新規患者が発生しています。
当初は良性の疾患と考えられていましたが、1975年 当科の加藤裕久名誉教授により、急性期では心臓の冠動脈に強い炎症を起こす結果冠動脈瘤をきたし、心筋梗塞や場合によっては突然死に繋がることが明らかになりました。幸い1984年 当時小倉記念病院の副院長であられた古庄券史先生により免疫グロブリン大量療法が有効であることが報告されました。その後の治療の進歩のおかげで、急性期に冠動脈瘤をきたす症例は約10%、冠動脈後遺症を残す症例は 3%弱にまで減少してきております。
川崎病の診断はその特徴的な症状から診断されてきましたが、発熱疾患で冠動脈異常を来すのはほぼ川崎病であるということから、その診断には心エコーでの冠動脈の評価が重要となっています。また、病初期の冠動脈病変の強さが、その後の予後を決める重要な因子であることも明らかになり、より一層心エコーの重要性が高まっています。しかし、正常な冠動脈の大きさには人種差があるようで、それぞれの国・人種ごとの正常値と評価方法が示されています。
一方、川崎先生の報告以来 60 年弱が経過し、川崎病罹患者総数は 40 万人を超え、冠動脈瘤をもって成人となった症例も 1 万 5 千人以上になると考えられます。急性冠症候群をきたす症例も報告され、循環器内科医としても注目すべき疾患となってきています。このように川崎病は小児に発症する疾患ではありますが、小児から成人に至るまで幅広い年齢で問題となる疾患であり、解決すべき問題は山積しております。
今回の 45 回学術集会では、改めて川崎病の診断、重症度評価、治療法などこどもから大人までの諸問題を取り上げ、患者さんのためのよりよい医療や支援を提供できる学術集会にしていく所存です。
第45回日本川崎病学会・学術集会
The 45th Annual Meeting of The Japanese Society of Kawasaki Disease
川崎病を科学する。
2025年10月17日(金)・18日(土)
久留米シティプラザ
〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町8−1
須田 憲治(久留米大学医学部 小児科学講座 教授)
久留米大学医学部小児科学講座
〒830-0011 福岡県久留米市旭町 67 番地
株式会社 インターグループ
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-5 共同通信会館4F
TEL:03-5549-6912
E-mail:jskd45@intergroup.co.jp
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